『 いつかは自分の建築を。』

30代から建築士を目指し、奮闘する日々の記録

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私が「通信制の大学」を選んだ理由

この記事では、私がなぜ「通信制の大学」への入学を選んだのかを紹介します。内容は以下の通りです。
 

私の中長期的な目標

最終的なゴールではありませんが、私の中長期的な目標は一級建築士の資格を取得することです。

一級建築士の資格取得は、ただ試験を受けて合格すればいいわけではありません。

まずは、建築士試験を受ける資格を得なければなりません。

その「建築士試験を受ける資格」を得るためには、認定されている4年制大学や専門学校の建築学科を卒業しなければならないのです。

これら認定された学校を卒業すれば、まず二級建築士の試験は受けることができます。

一級建築士の資格を得る為には、大卒の場合は2年、専門学校の場合は4年の設計事務所等での実務経験が必要になります。*1

私が卒業した大学は経済学部で、つまり大学は卒業しているけれど、当然受験資格は無い状況なのです。

この受験資格を得るために改めて大学の建築学科へ入学したのです。

最初は専門学校へ行くつもりだった

この受験資格を得るための進学の選択肢は、最初は地元の専門学校の建築学科しか頭にありませんでした。なぜなら、以下のようなイメージを勝手に持っていたからです。

・今更大学に4年通うのはムリ、専門学校なら2年で済むから最短である。(ただし1級建築士を取れるまでの最短年数は大学に通い直しても専門学校へ行っても同じ→<専門学校2年+実務4年> = <大学4年+実務2年>=6年)

・専門学校より大学の方がお金もかかるだろうし、大学入学の為に試験勉強する気がなかった

・専門学校には社会人で通っている人も多いと聞き、大学よりは年齢を気にせず通える

専門学校の入学説明会にも参加し、担当教員の方とも仲良くなり入学に際しての相談までしていました。しかし、出願〆切のほぼ2週間前、インターネットの広告バナーに通信制大学の入学案内が現れたのです。

なぜ通信制大学を選んだか

結論から言うと、専門学校へ出願することなく、通信制大学への入学願いを提出しました。もちろんお世話になった専門学校の担当教員の方にもお詫びを申し上げました。

では何が決めてだったか。

① 1級建築士資格取得までの最短ルート

通信制大学の存在を知るまでは、どんなにがんばっても前述した通り6年が最短期間だと思っていました。

しかし通信制大学の場合「3年次編入という入学の仕方があります。

 

30-ken.hatenablog.com

 


上の記事にも書いていますが、一度4年制大学を卒業している場合、一般教養等の履修が省かれ、3年次編入扱いとされ、専門科目だけを履修すればいいことになります。私は4年生大学を過去に卒業しているので、この「3年次編入」という入学方法が選べます。つまり、最短2年で卒業することができ、「4年生大学の建築学科を卒業した者」として認定されるのです。

つまり、最短で通信制大学2年 + 実務経験2年=4年で一級建築士の資格が取得できることになり、当初予定より期間を2年短縮することができます。

30歳を過ぎて建築士を目指す場合、この2年という期間の短縮は非常に大きかったのです。

② 働きながら卒業が目指せる

私の場合少し特殊で、働いてお給料をもらいながらも平日専門学校へ通うことが許されていました。なかなか無いパターンだと思います。

許されていたとはいえ、平日ほぼ職場にいない状態でお給料をもらうことにはとても引け目を感じていました。

しかし、通信制の大学の場合は基本的に自宅学習で、大学に通うのも月一回程度の週末授業だけ。もちろん休む時間は無くなりますが、そもそも休む時間を持とうなんて思ってなかったので、私の気持ち的にも最善の選択となりました。

③ 一緒に学ぶ人たち
通信制大学は、事情は様々ですが、社会人でありながら大学へ通う人が圧倒的に多いです。同じ境遇の人たちに囲まれている方がモチベーションもあがります。また、社会人の方々は自分のお金で大学へ通う人が多く、学ぶ意欲・姿勢も非常にレベルが高いです。
その他、卒業までにかかる学費等細々した理由もありながら、私は通信制の大学へ通うことを決めました。
おわり

*1:法改正により卒業後すぐに一級建築士の試験は受けることができるようになりました。ただし登録にかかる実務経験年数は同じです。