『 いつかは自分の建築を。』

30代から建築士を目指し、奮闘する日々の記録

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「最短2年」で卒業するためには

『私が「通信制の大学」を選んだ理由』で書いた通り、「通信制の大学」を選んだのには、「最短2年」で卒業することができ、一級建築士の資格取得までの期間を短くすることができるからです。

 

30-ken.hatenablog.com

 


では、入学してしまえば絶対に「最短2年」の卒業が約束されるかというと、決してそうではありません。

今回は通信制の大学建築学科を最短2年で卒業する為のポイントをまとめます。内容は以下の通りです。

 

最短2年で卒業するには

まず前提として、「3年次編入」という方法で入学していることが「最短2年」で卒業できる条件になります。「3年次編入」に関しては以下の記事「通信制の大学とは」に書いております。

 

30-ken.hatenablog.com

 


私は「3年次編入」で入学しているのでまずこの前提条件はクリアです。しかし、実は2年で卒業できる人はとても少ないというのが実情のようです。そもそも入学した全員が卒業まで行き着くわけでもないのです。つまり、通信制の大学に入学したものの、なかなか単位修得が難しく、途中でリタイア(退学)する人が多いというわけです。卒業するのも難しいというのに、それを最短2年(要はきつきつのスケジュール)で卒業するのはもっと難関ということになります。
これは通信制のデメリットでもあるんですが、履修を予定通り進めていくことができるかどうかは、全ては自分次第なんです。自宅課題をしなくても、週末授業に参加しなくても、それを叱咤してくれる人はいません。
その為、最初に作成した履修スケジュール通りに学習を進めていけるかどうかが、2年卒業、もっと言えば卒業できるかどうかのポイントになります。
しかし、通信制大学に通う学生の大半は社会人で、仕事や家庭の事情等もあり、なかなか履修を進める時間がとれず、結果スケジュール通りに単位修得ができない人がほとんどなのです。

履修の種類

 

通信制の大学とは - 30歳から建築士を目指す

で詳しく書いていますが、履修の種類には

1.自宅課題
 ①作品課題
 ②レポート課題及びレポート試験
2.週末授業
があります。私が通っている建築学科の場合、
「1.-①作品課題」が24単位、「1.-②がレポート課題及びレポート試験」24単位、「2.週末授業」が24単位、合計72単位
の修得が、卒業に必要な単位数になります。これだけの単位さえ修得できれば無事卒業です。しかし残念ながらそんな簡単ではありません。

最短2年で卒業するためには

では、最短2年で卒業する為には、どうやって単位を習得していけばいいのか。まず最初に認識しておかなければならないことが2つあります。

1つ目は履修の順番にルールがあるということです。

好きな科目から学んでいいというわけではなく、Bという科目はAという科目を履修して合格していないと学習をすすめることができない、という履修の順番にルールがあります。

ex)ダメ:Bを履修後Aを履修 → O.K.:Aを履修後Bを履修

2つ目は自宅課題を提出していい期間が決まっているということです。
具体的に書き出すと、
  • 作品課題→春4,5月、夏7,8月、秋10,11月、冬1,2月の各月の指定10日間に提出
  • レポート課題→春4月、夏7月、秋10月、冬1月の各月の指定10日間に提出
  • レポート試験→春6月、夏9月、秋12月、冬3月の各月の10日間にwebで受験
というように、自宅課題のカテゴリーによって、提出や受験期間が定められているのです。
以上2点を念頭に置いた上で、入学してから卒業するまでの単位修得のスケジュールを立てます。大学側が「これをいつ履修してください」などと親切なことはしてくれません。なぜなら、人によって履修スケジュールはまったく異なるからです。私の場合は2年で卒業するためのスケジュール、人によっては3年かけて卒業するスケジュールだったり、4年だったりもします。
最短2年で卒業する最も重要なポイントはスケジュール通りに履修を進めるということです。なぜなら、前述した通り、履修の順番にルールがある、課題を提出できる期間が決まっているからです。ひと科目でも履修を遅らせてしまうと、まず、そのあとに予定していた科目の学習を始めることができないということが起きてしまいます。しかも、提出期間に縛りがあるので、もし履修を遅らせてしまうと、次に提出できるのは、次の指定された提出月になってしまうのです。おわかりでしょうか。ひと科目課題提出が遅れるだけで、あとのスケジュールが押し出されるように延期されてしまうのです。
つまり、簡単に卒業年数が1年伸びてしまうのです。
極端な例だと…
<当初のスケジュール>
1年目の4月にA、5月にB、7月にC……2年目の2月にZ、3月に卒業!!
<もしAが遅れたら>
1年目の5月にA、7月にB、8月にC…(あれ)…2年目の2月にY、Zは3年目に突入した4月にするしかなくなる!?(泣) → 2年卒業失敗!!
上記は極端な例で、どこかで踏ん張れば帳尻を合わせることももちろん可能です。しかしそれは実情ではとても難しく、できる限りスケジュール通り履修を進めていかないと、気づいた時にはもう取り返しがつかなくなります。
まとめると、最短2年卒業の最も重要なポイントは
最初に立てたスケジュールをこわさないこと
です。
結局、通信制大学を最短2年で卒業するには「自分とのたたかい」に負けないことです。時間がないのは入学する前からわかっていたこと。それでも時間を捻出して努力をしないと、最短2年の卒業はできないということです。
最短2年を逃して悲しいのは、資格取得までの道のりが長くなるだけでなく、自ずと1年分の授業料が増えると言うことです。
おわり